今日は、「生誕110年 まど・みちおてん
国際アンデルセン賞 子どもたちに愛された5つの星」
記念講演会「国際アンデルセン賞とまどさん」と題して
JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会)元会長の
板東悠美子さんを講師にお招きしました。
板東さんは、1994年のまどさんの国際アンデルセン賞受賞の
際には、JBBYの事務局長として、推薦資料の作成などにも携
わられ、受賞後もまどさんの詩や絵画の全国巡回展を開くなど
まどさんの業績の周知にも尽力されました。
JBBYとは、IBBY(国際児童図書評議会)の日本のセクターです。
※平たく言うと日本支部、ですね。
子どもの本は子どもたちの「心の栄養」という、
IBBY設立者イェラ・レップマンの言葉が印象的でした。
そのIBBYの設立の歴史と国際アンデルセン賞の意義をお話しいただき、
まどさんが受賞したアンデルセン賞の重みと
日本、世界の子どもたちに愛される5人の作家たちの
仕事の偉大さを再度実感できる内容でした。
まどさんは、小学生からよくファンレターを受け取っていたそうで
きちんと目を通していたそうですが
お返事ができていないのを心苦しいと思っていたそうで
JBBYの会報誌に「小学生のみなさんへ」という手紙を掲載していました。
その手紙の中では、まどさんが子どもたちへ伝えたいメッセージが
ぎゅっと詰まっていて、
板東さんが手紙を読み上げている間
会場全体に優しい空気が流れていました。
「国際アンデルセン賞」にスポットをあてた今回の展覧会
「生誕110年 まど・みちお てん」 は、12月22日(日)まで
開催中です。
まどさんのほか、赤羽末吉さん、安野光雅さん、上橋菜穂子さん、
角野栄子さんの作品や資料も展示しています。
ぜひ会場で、子どもたちに愛される作品にふれてみて下さい。