2月28日はまど・みちおさんの命日です。
この日にちなんで毎年開催している「まどさんのおはなし会」では
まどさんにゆかりの方をお招きしてお話を伺っています。
今年は、詩人のはたちよしこさんをお招きしました。
はたちさんの詩集『レモンの車輪』(銀の鈴社)の挿絵を
まどさんが手がけています。
まどさんの作品との出会いや
まどさんとの交流についてお話いただいたほか、
まどさんやご自身の詩を
朗読もまじえて紹介していただきました。
はたちさんは、書店でまどさんの『てんぷらぴりぴり』に出会い、
とても感動して、まどさんに自作の詩を添えてお手紙を出したそうです。
まどさんからのお返事に書かれていた
「もう少し推敲されるとよくなるでしょう」という言葉を
今も大切にされていると話されました。
また、『風景詩集』のまどさんの挿絵にとても感動して、
「もし私が詩集を出すなら、まど先生にお願いしたい」
という夢を大切に持ち続け、
『レモンの車輪』で実現するまでのエピソードも印象に残りました。
まどさんの「発見は限りなくあります」という言葉と
「詩は自分だけの発見のなかから生まれてきます。
みなさんもぜひなにか発見してください」
というはたちさんからのメッセージに
みなさんも刺激を受けた様子でした。
はたちさんの穏やかで優しい語り口調とともに、
その奥にある詩への情熱や
まどさんとまどさんの作品への熱い想いを感じ、
まどさんの作品の魅力を改めて発見することができました。